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火焔土器の成形~その6~ 乾燥と制作途中の水分調整・保管
成形が終了した土器を乾燥させます。
1.土器の乾燥について
基本は風通しの良い日陰での自然乾燥がよいです。
焼成できる状態まで乾燥させるには数日から数週間かかります。(土器の大きさ、季節によって違います)
時間がないからと日に当てて急いで乾かそうとすると、乾燥途中で割れることがあります。割れるまで行かなくてもひびが入ったり、焼成時に割れやすかったり、弱い土器になってしまうようです。なので、慌てず、時間をかけて乾燥させるようにします。
2.制作途中の水分調整
以下、土器造りの制作途中で粘土の乾燥を防ぐためにやっていることです
- 乾いて硬くなった粘土や土器に直接水分を補給するときは霧吹きを使ったり、手に水をつけて作業をします。
- 濡れタオルや手ぬぐい程度の厚さの布に水分を含ませ、土器や粘土を覆っておけば短時間の乾燥防止にもなるし、そのまましばらく置いておくことで硬くなった粘土を柔らかくすることができます。
- 長時間や日をまたぐときは、さらにビニール袋で覆います。


制作再開の時に乾燥が進んでしまっているとすぐに手を加えられず時間をロスするので、数時間前(あるいは前日)に作品の固さをチェックして、霧をふいたり、逆に袋を開けるなどして水分を調節します。
粘土の硬さ、水分量は制作の経験がないと適量がわからないので、土器造りを始めたばかりのころはいろいろ失敗しました。ほぼ完成した火焔土器を水分を含ませすぎで箱に入れたままにして、次に開けたときは鶏頭冠が崩壊していたこともあります。

文章や映像では伝えられなくて申し訳ありませんが、こればかりは経験値が頼りです。
3.保管
土器の制作途中の作品や完成品の保管のために、段ボール箱を利用しています。

日ごろから作品が入る大きさで少し丈夫な段ボール箱を見つけたらとっておくようにしています。
制作途中はロクロに乗せた状態でそのままビニール袋に入れて、ビニール袋のまま箱にいれています。
成形が完了したらロクロから外し、そのまま段ボールに入れて箱の中で乾燥させています。焼成前の乾燥させた土器はとても壊れやすいので、保管や移動にはとても気を使います。
段ボール箱…ある程度の持ち運びには問題なく耐えてくれるので本当に助かります。
プチプチや新聞紙などの緩衝材も保管に必須です。
以上です。
焼成するまで家族に間違って箱を蹴飛ばされたりしないように注意書きしておくと良いですよ(笑)

ではまた~♪
